Nature ハイライト

神経科学: バースト活動と抗うつ薬の関係

Nature 554, 7692

外側手綱核(LHb)は忌避などの否定的な感情に関係する脳領域である。H Huたちは今回2編の論文を発表し、うつ病のラットモデルで、LHbニューロンにおけるバースト発火の役割を明らかにしている。彼らは、1つ目の論文で、抗うつ薬としての作用を持つケタミンが、LHbニューロンのバースト発火を抑制すること、ケタミンが効果を発揮するにはNMDA受容体と低電位感受性T型カルシウムチャネル(T-VSCC)の両方が必要であることを示している。2つ目の論文で著者たちは、このバースト活動を調節すると考えられる機構を明らかにしており、この機構は新しい治療標的となる可能性がある。アストログリアのカリウムチャネルの1つであるKir4.1のレベルは、LHbニューロンの膜過分極の程度とバースト活動、そしてさまざまな齧歯類モデルでのうつ関連行動と相関して変化した。研究チームは、LHbニューロンのバースト活動の阻害は脳の報酬中枢を活性化して気分を高揚させる可能性があると示唆しており、即効性の抗うつ剤開発ためのモデルとなる枠組みを提供した。

News & Views p.304
doi: 10.1038/d41586-018-01588-z | 日本語要約 | Full Text | PDF
Article p.317
doi: 10.1038/nature25509 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Article p.323
doi: 10.1038/nature25752 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年2月15日号の Nature ハイライト

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