Nature ハイライト

気候科学: 氷河の運命に立ちはだかる気候目標

Nature 549, 7671

ヒマラヤ山脈のランタン谷(ネパール)にあるヤラ・ピークから見たシャルバチュウム氷河。
ヒマラヤ山脈のランタン谷(ネパール)にあるヤラ・ピークから見たシャルバチュウム氷河。 | 拡大する

Credit: Walter Immerzeel

パリ協定は、地球の温暖化を、産業革命前と比較して1.5°C以下に抑制することを検討すべきであると提言しており、これはこれまで議論されていたしきい値である2°Cよりもかなり低い。この提言がきっかけとなって、この新たな目標値の実現性とその影響を理解するための研究が活発化した。今回、P Kraaijenbrinkたちは、アジアの高山地帯の氷河に対する温暖化の影響をシミュレートし、ちょうど1.5°C温暖化した世界では、2100年までに氷河の質量の約65%が残ることを示している。しかし、温暖化を1.5°C以下に維持することは野心的な目標である。これに対し、温室効果ガスが大量に放出され続けるシナリオでは、氷河の質量は、約35%しか残らないことが示唆されている。

News & Views p.166
doi: 10.1038/549166a | 日本語要約 | Full Text | PDF
Letter p.257
doi: 10.1038/nature23878 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年9月14日号の Nature ハイライト

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