Nature ハイライト

免疫学:IgG抗体による腫瘍拒絶

Nature 521, 7550

がんは一般的に宿主の免疫応答を回避するが、腫瘍の個体間での伝播は起こらないことから、免疫系には腫瘍細胞を認識して、殺傷する能力があると考えられる。今回、マウスに移植した同種異系腫瘍の経過についての研究から、腫瘍の拒絶は、腫瘍に結合する自然に生じたIgG抗体によって開始されることが示された。Fcγ受容体が仲介する腫瘍免疫複合体の樹状細胞への取り込みが、腫瘍に反応するT細胞を活性化すること、また、同種異系IgGを樹状細胞アジュバントと共に腫瘍内に注入すると、T細胞が仲介する全身性の抗腫瘍応答が誘導されることが分かった。この研究は腫瘍拒絶の新しい機構を明らかにしており、これは臨床で使える可能性がある。

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