Nature ハイライト

古生物学: 陡山沱の微化石の謎

Nature 516, 7530

二分染色体が認められる、多細胞性を示す微化石。球状化石の直径は約0.7 mm。
二分染色体が認められる、多細胞性を示す微化石。球状化石の直径は約0.7 mm。 | 拡大する

Credit: Lei Chen and Shuhai Xiao

「カンブリア大爆発」直前のエディアカラ紀(約6億年前)は、進化学的に重要な時代であるが、分かっていることは極めて少なく、エディアカラ化石群を分類しようとする試みはそのほとんどが全く進んでいない。中国の陡山沱(Doushantuo)のリン灰土から見つかる微化石は特に不可解な存在で、細菌から原生生物、藻類、さらには動物の初期胚に至るさまざまな解釈がなされてきた。S Xiaoたちが今回報告している陡山沱リン灰土の新たな球状微化石には、細胞分化、プログラム細胞死、および体細胞と生殖細胞の分離を示す明らかな証拠が認められるが、それ以外は既知のいかなる生物群とも類似点がない。これらの化石は、現在の地球上の生物とは全く似たところがない多細胞生物で起こった未知の「実験」の痕跡であると考えられる。

Letter p.238
doi: 10.1038/nature13766 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2014年12月11日号の Nature ハイライト

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