Nature ハイライト

植物科学: オーキシンが植物の細胞骨格に作用する仕組み

Nature 516, 7529

植物ホルモンであるオーキシンは、細胞容積の増大を調節することにより、植物の成長や発生のさまざまな面を制御しているが、オーキシンシグナル伝達と細胞容積増大の際の細胞骨格の動的変化とを結び付けている分子の実体については、まだ分かっていない。J Frimlたちは、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の根や胚軸では、オーキシンが微小管細胞骨格の配列方向を横から縦へと迅速に変化させることにより細胞の膨張を抑え、細胞伸長を促進することを実証した。オーキシンのこの迅速な作用はオーキシン結合タンパク質1(ABP1)に依存しており、ROP6 GTPアーゼやROPと相互作用するタンパク質のRIC1(ROP-interactive CRIB motif-containing protein 1)、微小管切断タンパク質カタニンなどのシグナル伝達の下流で働くさまざまな成分を必要とする。このシグナル伝達経路は、植物が重力に応じて成長の方向を変える重力屈性応答の際に見られるので、非対称な成長にも関わっているらしい。

Letter p.90
doi: 10.1038/nature13889 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2014年12月4日号の Nature ハイライト

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