Nature ハイライト

免疫:RIPK1は細胞死の活性化と阻害の両方に関わっている

Nature 513, 7516

RIPK1(receptor interacting protein 1 kinase)は、さまざまな細胞死経路の活性化と炎症性シグナル伝達の制御に関わっている。だが今回、2つの研究グループが対照的な方法を用いて、RIPK1は細胞死を促進するだけでなく、マウスの上皮細胞の生存を助けるという一見矛盾した機能も持っていて、こちらの機能はRIPK1のキナーゼ活性とは無関係であることを明らかにしている。RIPK1は、FADD/カスパーゼ8を介したアポトーシスおよびRIPK3依存性のネクロトーシスを防ぐことで、上皮細胞のアポトーシスとネクロトーシスを抑制している。これらの知見は、遺伝学的データとともに、RIPK1が腸および皮膚における上皮細胞の生存、恒常性および炎症のマスター調節因子であることを示唆している。

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