Nature ハイライト

免疫:HIVが自然免疫を巧みにかわす仕組み

Nature 503, 7476

マクロファージは、病原体を検知し、自然免疫応答を引き起こすための免疫細胞である。ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)はマクロファージに感染するが、自然免疫を活性化しない。今回G Towersたちは、これが、核への進入と標的化を協調するのに関わっている特異的な共因子がHIV-1のキャプシドへ引き寄せられるためであることを明らかにした。キャプシドと共因子の間のこのような相互作用が、ウイルスの変異や共因子の欠損、あるいは共因子の移動の薬理学的阻害によって妨げられると、ウイルスDNAはサイクリックGMP-AMPシンターゼなどの自然免疫センサーによって検知されるようになる。

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