Nature ハイライト

免疫:自己炎症におけるインターロイキン1αの役割

Nature 498, 7453

チロシンホスファターゼSHP-1をコードするPtpn6遺伝子にミスセンス変異が1つあるマウスは、ヒトの好中球性皮膚炎に似た自己炎症性症候群を自然発症する。J Lukensたちはこのモデルを使って、RIP1キナーゼとインターロイキン1α(IL-1α)依存性のこれまで知られていなかった自己炎症性経路を明らかにした。この経路はNF-κBを必要とし、SHP-1によって制御される。この研究は、自己炎症にIL-1αが非常に重要な役割を持つことを明らかにしている。またIL-1αに対する中和療法は自己炎症性疾患の治療に効果を示す可能性があるが、IL-1βを介する応答には影響を与えないと考えられる。

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