Nature ハイライト

構造生物学:GIRK2–Gタンパク質βγ二量体の構造

Nature 498, 7453

Gタンパク質共役受容体(GPCR)が活性化されると、GPCRの細胞内表面からGタンパク質サブユニットのGαとGβγが解離する。その後、GβγはGタンパク質依存性内向き整流K+(GIRK)チャネルに結合してこれを活性化し、チャネル孔を開かせる。GIRKチャネルが開くことで、膜電位は静止(ネルンスト)電位に近づき、膜の脱分極の速度は遅くなる。今回、M WhortonとR MacKinnonは、Gβγ存在下での哺乳類GIRK2チャネルのX線結晶構造を明らかにした。Gβγの全体構造は、Gαとの結合時もGIRKとの結合時も本質的に同じだったが、GIRKとGIRK–Gβγ複合体の構造は大きく異なっていた。複合体の構造からは、シグナル伝達脂質PIP2や細胞内Na+イオンがGIRK活性の調節を助ける仕組みも明らかになる。

2013年6月13日号の Nature ハイライト

目次へ戻る

プライバシーマーク制度