Nature ハイライト

地球:地球マントル深部で進行している酸化還元融解

Nature 472, 7342

地球マントルの最深部にあるメルトの一部がどのように生成されたかを明らかにする実験的研究の結果が、RohrbachとSchmidtによって報告され、カーボナタイトメルトは約250キロメートルよりも深部で再循環されると、還元されて流動性の低いダイヤモンドになることが示された。このような炭素に富んだマントル不均質部分が上昇マントルの一部となると、ダイヤモンドが必然的にFe3+と反応して、深さ約660キロメートルから250キロメートルでカーボナタイトの「酸化還元融解」が起こり、地球マントルの深部に存在するメルトが形成されると、彼らは推測している。

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