Nature ハイライト

宇宙:相互作用ではぎ取られる銀河

Nature 460, 7255

矮小楕円体銀河の形成に対する新しい理論では、矮小円盤銀河とそれよりもやや大きな矮小円盤銀河との遭遇が、矮小楕円体銀河の形成機構らしいことが示されている。矮小楕円体銀河は、近傍宇宙にあって暗黒物質を多く含む低光度の銀河であり、それらの起源は、銀河の形成の仕組みという大きな謎の一部である。以前のモデルは、天の川銀河やアンドロメダ銀河のような巨大銀河の近傍を周回している矮小楕円体銀河に対してのみ適用できるものであり、局部銀河群のはずれにも矮小銀河が存在することから、一般的に適用できる理論ではなかった。新しいモデルでのシミュレーションによると、小さなグループ内での矮小銀河どうしの遭遇で「レゾナントストリッピング」過程が励起され、この過程で矮小銀河が矮小楕円体銀河へと変化した後、天の川銀河のような系に降着した。この枠組みの中では、矮小楕円体銀河は、対かもしくは小さなグループとして誕生して相互作用し、長く延びた恒星のストリームや尾が後に残っているのを検出できるはずである。

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