Nature ハイライト

遺伝:酵母プロテオームの定量

Nature 455, 7217

高分解能質量分析法と「SILAC」標識、計算プロテオミクスの組み合わせは、プロテオミクスの重要な目標であるプロテオームの完全な同定と定量を実現するのに使われてきた。この解析法は、正常に増殖中の酵母に発現するタンパク質の完全なプロテオームは、基本的に4,399個の内在性タンパク質から構成されることを明らかにしている。今回、一倍体の細胞と二倍体の細胞とでタンパク質発現量の違いが比較され、特に細胞壁の成分が二倍体では大幅に下方制御されていることがわかった。これは、二倍体の細胞の大きさは一倍体の細胞の2倍だが、表面積は2倍にはならないという事実と一致している。

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