Nature ハイライト

免疫学:FOXP3が2つのDNA分子を橋渡しする「はしご」構造

Nature 624, 7991

FOXP3は、過剰な炎症と自己免疫の抑制に関わっている制御性T細胞の発生に不可欠な転写因子であるが、このタンパク質が働く分子機構はこれまでよく分かっていなかった。今回、TnG反復マイクロサテライトを持つ2本のDNA分子の間がFOXP3によって橋渡しされて生じる、はしごのような形の多量体が報告されている。これには、1種類の転写因子がDNAと相互作用したり、DNAのループ形成を仲介したりする、これまで知られていなかった結合様式が使われている。

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