Nature ハイライト

Cover Story:森林の予測:世界の高木は温暖化する世界にどのように応答しているのか

Nature 608, 7923

世界で最も古く最も隔離された多雨林の1つである、オーストラリア北東部の残存熱帯雨林。
世界で最も古く最も隔離された多雨林の1つである、オーストラリア北東部の残存熱帯雨林。 | 拡大する

Credit: Alexander Schenkin

表紙は、タイのケーンクラチャン国立公園の朝霧を捉えたもの。地球上の生命の他の全ての側面と同様に、森林は、気候変動がもたらす難題の増大に直面している。今週号では、一連の論文によって、温暖化する世界における森林の脆弱性と潜在的なレジリアンス(復元力)が調べられている。3報の論文が、北米に重点を置いて調べている。そのうちの1報は、温暖化と干ばつに対する北方林の樹種の応答を調べており、もう1報では、温帯落葉樹林における樹幹の成長の時期が分析され、3報目では、北極圏ツンドラへのシロトウヒ(Picea glauce)の移動が明らかになっている。熱帯については、1報の論文が、アマゾンにおけるリンの可給性を調べ、もう1報が、熱帯の高木の枯死の増加の原因を評価している。最後に、6報目の論文では、人工衛星画像と機械学習を組み合わせて世界の森林のレジリアンスの低下を見いだす方法が示されている。

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