Nature ハイライト

材料科学:自己集合コロイドダイヤモンド

Nature 585, 7826

ダイヤモンド格子状に配列した誘電体材料でできた球状粒子の格子は以前から、広いバンドギャップと材料中の乱れに対するロバスト性を持つと予測されてきた。しかし、立方晶ダイヤモンド格子と六方晶ダイヤモンド格子のエネルギーが近いため、そうしたダイヤモンド格子状に配置したコロイド粒子集合体を作ることは決して容易ではない。今回D Pineたちは、隣接クラスターを引き寄せてくっつけることで特定の幾何構造を作る「粘着パッチ」を精密に配置した前駆体粒子クラスターを用いて、自己集合立方晶ダイヤモンド結晶を形成している。この構造は反転型ダイヤモンド格子の鋳型形成に使用することができ、計算によって、得られた格子が予測された広いバンドギャップを持つことが示された。

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