Research Press Release
地球の地殻の古さが確認された
Nature Geoscience
2014年2月24日
地球上で見つかった最古の大陸地殻の断片は44億年前の年代を持つとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。これまでの研究でも地球最古の鉱物に対してそのような年代が推定されているが、用いられた同位体手法の厳密さと年代の確からしさについては熱の入った議論になっていた。
John Valleyたちは、オーストラリア西部のジャックヒルズ地域で得られたジルコン鉱物の単体粒子内で鉛同位体の分布を求めた。ジャックヒルズのジルコンで最古の年代はこれまでウラン-鉛放射性同位体年代決定手法を用いて求められており、その測定によるとジルコンの年代は44億年前であった。鉛同位体は鉱物内部で動き回ることができるので誤って古い見積もりをもたらす可能性がある。しかしながらValleyたちは、鉛同位体は実際に動いて小さな塊を形成するが、この不均質はとても小さなスケールで起きるので放射性同位体年代測定には影響を及ぼさないことを示した。粒子が古いことを確認できたので、この結論は、おそらく月を形成したであろう巨大な衝突が地球で起きた約1億年後に、大陸地殻が地球上で形成され始めたことを示唆している。
関連するNews & Views の記事でSamuel Bowringは「この結論は古代ジルコンの単体粒子が豊富な歴史を持っており、この惑星のごく初期にまでさかのぼって推測できることを示している」と書いている。
doi:10.1038/ngeo2075
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
神経科学:ヒトの脳オルガノイドがマウス内で神経ネットワークを形成するNature
-
考古学:すべての道がローマにつうじるわけではない――ローマ帝国の道路網を探るNature Communications
-
神経科学:脳インプラントが発話とジェスチャーを結びつけるNature Neuroscience
-
考古学:中国南西部で明らかになったデニソワ人の生活Nature
-
神経科学:閉経期における脳の変化は、思春期や妊娠時とは異なるNature Communications
-
加齢:GLP-1受容体作動薬が雌マウスにおいて健康状態および老化に関連する指標の改善に関連Nature
