Nature Catalysis
Nature Catalysis は、2018年1月に創刊されたオンライン限定ジャーナルです。
Nature Catalysis は、均一系触媒作用、不均一系触媒作用、生体触媒作用の分野の基礎研究と応用研究の成果を掲載し、化学の全領域と関連分野の研究者を結びつけます。触媒作用研究の科学的側面と商業的側面の両方を対象とする本誌は、科学者、技術者、産業界の研究者のための、他に類を見ないジャーナルです。
最新Research

クロスカップリング反応、カルボハロゲン化反応、カルボニル化反応におけるPdを介する可逆的な酸化的付加の出現
The emergence of Pd-mediated reversible oxidative addition in cross coupling,carbohalogenation and carbonylation reactions
掲載
炭素–ハロゲン化物結合へのPd の酸化的付加は、本質的に不可逆的とみなされることが多いが、これが当てはまらない場合もある。本Perspectiveでは、炭素–ハロゲン化物結合からのPd の還元的脱離につながる条件を調べ、これがもたらす合成機会を検討している。

ポリマー–ナノ結晶ハイブリッド触媒による遷移状態と生成物拡散の制御
Transition state and product diffusion control by polymer–nanocrystal hybrid catalysts
掲載
封入は、金属触媒反応を調節する効果的な戦略であるが、その可能性は十分に調べられていない。本論文では、基準反応としてCO酸化を用いて、さまざまなポリマーに封入されたPdナノ結晶の反応性に関する設計原理と理解の向上が報告されている。
おすすめのコンテンツ

将来の自動車用の高密度単原子触媒に向けて
Towards dense single-atom catalysts for future automotive applications
Nature Catalysis
掲載
Nature Catalysis 2, 7 | doi: 10.1038/s41929-019-0282-y (2012)

反応物質の過渡的結合を経る、鉄触媒を用いる芳香族化合物のホモカップリングフリーの二重C–H活性化/クロスカップリング
Homocoupling-free iron-catalysed twofold C–H activation/cross-couplings of aromatics via transient connection of reactants
Nature Catalysis
掲載
Nature Catalysis 2, 3 | doi: 10.1038/s41929-019-0245-3 (2012)
Nature Catalysis注目のハイライト
著者インタビュー

窒素固定 ― 常識破りのメカニズムに迫る
空気中の窒素から、肥料として不可欠なアンモニアを作る「ハーバー=ボッシュ法」は、人類の食料供給を100年以上にわたり支えてきた。ただし、この方法は高温高圧が不可欠であるため、多くのエネルギーと大型プラントが必要となる。このため、消費エネルギーが低く小型の設備かつオンサイトで可能な窒素固定法の開発は、現在最も社会的要請の高い研究の1つだ。このほど、ランタン・コバルト・ケイ素の3元素から成る金属間化合物(LaCoSi)が、400℃、常圧という従来よりはるかに温和な条件下で窒素固定触媒として働くことが、Nature Catalysis に報告された。その開発の過程について、細野秀雄・東京工業大学教授および多田朋史・同大学准教授に話を聞いた。
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