Research Press Release
氷と鉄
Nature Geoscience
2013年3月11日
グリーンランド氷床は北大西洋への微量栄養素としての鉄の顕著な供給源となりうるという報告が、今週オンライン版に掲載される。この供給源の大きさは、温暖化が進んだ世界で氷床融解が拡大するにつれて増加すると思われる。
Maya Bhatiaたちはグリーンランド氷床西縁で放出される融解水の鉄濃度を測定した。彼らは、融解水中に大量の生物学的に利用可能な鉄が存在すると報告している。この発見をグリーンランド氷床全体に拡大して、彼らはこれまで北大西洋の主要な鉄供給源と考えられてきた大気塵と同じ程度の鉄をこの地域に供給可能であると示唆している。
関連するNews and Viewsの記事でRob Raiswellは、彼らが「グリーンランド氷床の融解水は氷の下を通って海洋へ向かう際に大量の生物利用可能な鉄を集めていることを示した」と述べている。
doi:10.1038/ngeo1746
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
気候変動:世界的に1時間単位の極端な暑さの発生が増加しているNature Climate Change
-
技術:転んでも動き続けるロボットNature Machine Intelligence
-
神経科学:文化を超えて共通するくすぐったい部分Nature Human Behaviour
-
公衆衛生:電動キックボードの利用者はオートバイや自転車の利用者よりも脳や内臓の損傷リスクが高いScientific Reports
-
天文学:高解像度で捉えた太陽Nature
-
生物学:食虫植物が150年以上前のダーウィンの予測を支持Nature Communications
