Research Press Release
人間の健康関連指標に対する気候変動の影響予測に伴う不確実性を総合的にとらえる
Nature Climate Change
2012年9月3日
気候変動が人間の健康に及ぼす影響に関するコンピュータ予測は不確実性を伴う。この場合に、気温と湿度に関する不確実性をそれぞれ独立した要因ととらえるのではなく、組み合わせて考えることで、こうした予測の不確実性を低減できるとする見解が明らかになった。今回の研究では、気候変動の影響評価を完成させる際に、すべての変数の不確実性を総合して考える必要のあることが示唆されている。研究の詳細を報告する論文は、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
気候変動が人間の健康に及ぼす影響は、多くの要因に依存していることが多い。今回、E FischerとR Knuttiは、気候予測を用いて気候変動の影響評価を行う場合の不確実性について調べた。その結果、気候影響研究で用いられる各種変数に関する予測の不確実性を総合的に評価することが有効に働く可能性が明らかになった。
doi:10.1038/nclimate1682
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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