Research Press Release
試合中のシュートの成否を過剰一般化するバスケットボール選手
Nature Communications
2011年12月7日
バスケットボール選手の場合、フィールドゴールの成否が、その直後のフィールドゴールの成否に影響することが明らかになった。この研究結果は、長年の訓練を経た選手でも、直前の行動を過剰に一般化することを示唆している。この結果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。今回、T NeimanとY Lowensteinは、全米バスケットボール協会(NBA)と全米女子バスケットボール協会(WNBA)の各ウェブサイトのデータを用いて、フィールドゴールの成功数と失敗数の記録を作成した。データは、2つのレギュラーシーズンのもので、合計332選手が分析対象となった。その結果、個々のフィールドゴールの結果が、男子選手と女子選手両方の行動に影響していたことがわかった。この研究結果では、選手が試合中に学習するが、それが成績の向上につながるとは限らないことが示唆されている。プロのバスケットボール選手は、長年の訓練を受けているにもかかわらず、直近のシュートの成否を過剰に一般化すると結論づけられている。
doi:10.1038/ncomms1580
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
神経科学:COVIDパンデミックが英国の成人の脳の老化を早めることに関連するNature Communications
-
社会科学:週4日勤務制が労働者のウェルビーイングを向上させるNature Human Behaviour
-
動物の行動:犬のテレビを視聴する習慣は性格によって異なるScientific Reports
-
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
素粒子物理学:CERNで観測されたつかみどころのない物質と反物質の非対称性Nature
-
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature