【気候科学】米国カリフォルニア州内のメタンの超大量排出源を特定する
Nature
2019年11月7日
2016年の米国カリフォルニア州におけるメタン発生量の3分の1は、直径10m未満の局所的な単独発生源(いわゆる点状発生源)によるものであり、点状発生源によるメタン総排出量の60%が、わずか10%の点状発生源からの排出であることを報告する論文が、今週掲載される。なお、こうした超大量排出源に今回の調査データの速報値を提供したところ、メタン排出量がある程度抑制された。
小規模な表面地形(例えば、廃棄物埋立処分場)やインフラストラクチャー要素(例えば、石油・天然ガス処理施設)からの高濃度メタンの排出を削減することは、気候変動の緩和に役立つ。今回、Riley Durenたちの研究グループは、カリフォルニア州内のメタンの点状発生源からの排出状況をモニタリングするため、メタンプルームのマッピングを迅速に行える航空機搭載型分光計を用いて、27万2000か所以上のインフラストラクチャー要素を調査した。2016年から2018年までに堆肥・廃棄物管理部門と石油・ガス部門を対象とした野外調査が数か月にわたって5回実施され、強力なメタンの点状発生源(564か所)の検出、位置情報の特定と排出量の定量化が行われた。Durenたちは、メタンの点状発生源からの排出に最も大きく寄与したのが廃棄物埋立処分場で、酪農業、石油・ガス部門がそれに続くことを明らかにした。
調査に協力した施設の運営者と観測結果を共有したところ、今回の調査で検出されたメタン発生源の抑制に直接結び付いたことをDurenたちは指摘している。例えば、ガス管や貯蔵タンクの漏れが、Durenたちによって発見された後に修理されたのだ。
doi:10.1038/s41586-019-1720-3
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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