論文著者のジェンダーは医学研究に影響をおよぼす
Nature Human Behaviour
2017年11月7日
女性研究者、特に指導的立場に女性を含む医学研究は、疾患のリスク、予防、治療に存在する可能性のあるジェンダー差や性差に取り組んでいる確率がかなり高いことを示した論文が今週掲載される。この知見は、多様性と研究成果の関連に一層の注意を向けることが重要なことを示している。
生物学上の性差およびジェンダー上の差は、疾患のリスク、予防、治療に重要な役割を果たしている。しかしながら、ジェンダー差および性差の問題は、多くの医学研究領域において未だ解決していない。そうした多様性の文化的な決定因子を明らかにすることは極めて重要である。
Mathias Nielsenの研究グループは、論文の著者に女性が含まれることと、当該研究が性およびジェンダーに特異的な解析を含むこととの間に強い正の相関を見いだした。研究グループは、多様な疾患、研究実施国、医学研究領域をカバーする150万の医学研究論文を対象に、ジェンダーおよび性に特異的な解析を含む研究、あるいは含まない研究に関して、著者リストにおけるジェンダーの多様性、ならびにリストの先頭および最後に位置する著者の性別について比較を行った。その結果、自然科学、社会科学、人文科学の各分野において、研究および職業のそれぞれに関して研究領域および医学上の専門分野の選択過程にジェンダー差があることを示した過去の研究をもとに、論文の著者に女性が含まれることと、論文にジェンダーおよび性に関連した解析が含まれることとの間に強い関連があることが分かった。
今回得られた知見は、ジェンダーの多様性を高めることが、医学の知識および健康上の転帰の改善につながり得ることを示している。
doi:10.1038/s41562-017-0235-x
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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