Nature ハイライト

分子生物学: 酵母ORC–DNA構造から得られた複製起点選択機構についての手掛かり

Nature 559, 7713

真核生物では、六量体である複製起点認識複合体(ORC)が、ACSやB1のモチーフを含む複製開始部位に結合する。しかし、塩基配列認識の基盤は種によって異なっていて、まだ解明されていない。今回、N GaoとB Tyeたちは、72塩基対からなる複製起点DNA配列に結合した酵母ORCという新しい構造について報告している。六量体の中を通っているDNAは、折り曲げられていることが分かった。塩基配列特異性は、Orc1とOrc4の2つのタンパク質の一部が、ACSの副溝と主溝へそれぞれ挿入されることにより成立している。B1モチーフでも、同様の挿入がOrc2とOrc5によって行われていることが観察された。これらの結果は、種特異的なORCによる起点選択の基盤を明らかにしている。

Article p.217
doi: 10.1038/s41586-018-0293-x | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年7月12日号の Nature ハイライト

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