Nature ハイライト

がん:腫瘍は代償を払って治療抵抗性を獲得する

Nature 553, 7689

プリン類似体を用いた白血病の化学療法に対する抵抗性は、プリン代謝酵素NT5C2の機能獲得変異により誘導される。今回著者たちは、抵抗性の獲得が進化的トレードオフであり、NT5C2活性の増加は細胞のプリンヌクレオチドプールを枯渇させることを明らかにしている。抵抗性変異は、がん細胞の適応度を低下させて副次的に脆弱性を生み出し得るため、これを将来的に併用療法に利用できる可能性がある。

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