Nature ハイライト

Cover Story: 化学の可能性:量子コンピューターは小分子の電子構造を解明できるようになった

Nature 549, 7671

量子化学は、量子コンピューターの最も有望な用途の1つである。しかし、これまでに量子ハードウエアによって実験的にシミュレートされたのは、最も小さな分子系だけである。今回、A KandalaとA Mezzacapoたちは、超伝導量子プロセッサーに実装された変分量子固有値ソルバーを用いて、より大きな分子系のシミュレーションを行ったことを報告している。今回の変分量子固有値ソルバーは、所与のアーキテクチャーに最適に実装されており、ハードウエア効率が高い。この方法によって、量子化学計算のLiHとBeH2への拡張が可能になり、さらには量子磁性の問題への適用も実証された。実行時の誤りは、補助的な数値シミュレーションによって解明されており、インコヒーレントな誤りの緩和が、興味深い分子系のシミュレーションを量子コンピューターで行うための重要な一歩となると、著者たちは考えている。

Letter p.242
doi: 10.1038/nature23879 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年9月14日号の Nature ハイライト

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