Nature ハイライト

微生物学:ウシからHIV中和抗体を搾る

Nature 548, 7665

HIV感染者の一部では、感染により広域中和抗体が作られるが、ワクチン接種によってヒトやさまざまな動物モデルで広域中和抗体を誘導することは、これまで難しかった。今回D Burtonたちは、組換えHIVエンベロープタンパク質(BG505 SOSIP)を用いて4頭のウシを免疫し、これを繰り返すと広域中和抗体が急速に生じることを見いだしている。例えば、あるウシでは、ワクチン接種のわずか42日後には、複数のHIVクレードにわたる中和活性が生じた。

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