Nature ハイライト

高エネルギー宇宙物理学:異常なフレアを起こしている2つのX線源

Nature 538, 7625

高温のガスと数多くのX線源を伴う銀河NGC 5128。左下の円内にあるのが、今回5回のフレアが確認された第2のX線源。
高温のガスと数多くのX線源を伴う銀河NGC 5128。左下の円内にあるのが、今回5回のフレアが確認された第2のX線源。 | 拡大する

Credit: NASA/CXC/U.Birmingham/M.Burke et al.

今回、近傍銀河70個のX線アーカイブデータの調査から、フレアを起こしている2つのX線源が、楕円親銀河中の球状星団、および楕円親銀河に付随する超コンパクト矮小銀河で見つかった。一方のX線源は1回、もう一方は5回のフレアを起こしていた。これらのX線源は、フレアを起こしていない時には、降着を受けている通常の中性子星かブラックホールのX線連星であるように見える。これらは、似たような光度の反復性フレアを起こすマグネターなどの天体とは違って、老いた星の種族の中にある。

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