Nature ハイライト

微生物学: 細菌のT6SS構造

Nature 531, 7592

細菌のVI型分泌系(T6SS)は基本的な収縮性分子装置で、尾部を押し出すのに必要な機械的エネルギーを蓄える収縮性の鞘に包み込まれた硬直な内管(尾部構造)を用いて、標的細胞に致死的毒素を直接注入する。最近の研究で、T6SSの収縮性の鞘の構造が明らかになっているが、その重合を制御して、内管の組み立てと統合する機構はよく分かっていない。今回、E Cascalesたちは、X線結晶解析法、電子顕微鏡法、微速蛍光顕微撮影法を組み合わせて用い、これまで機能が知られていなかったタンパク質TssAが、十二量体複合体を形成して管と鞘の構成要素と相互作用することで、尾部の管と鞘の両方の生合成をプライミングして統合させていることを示している。

Article p.59
doi: 10.1038/nature17182 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2016年3月3日号の Nature ハイライト

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