Nature ハイライト

発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム

Nature 528, 7583

J Yatesたちは今回、CoPIT(co-purifying protein identification technology)と呼ばれる、新しい詳細なプロテオミクス解析法を用いて、野生型CFTR(cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)およびその変異型で嚢胞性繊維症の主要な原因であるΔF508 CFTRと相互作用するタンパク質群を発見したことを報告している。彼らは、ヒストンデアセチラーゼ阻害薬によるチャネル機能の救済で再構築される、変異体特異的なインタラクトームを明らかにした。これらの結果から、CFTRの機能に有害あるいは重要なネットワークタンパク質–タンパク質相互作用についての手掛かりが得られ、このネットワークの特定の相互作用を変化させれば、機能の救済を促進できることが分かった。

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