Nature ハイライト

神経科学:ドーパミン作動性ニューロンとGABA作動性ニューロンが報酬を評価

Nature 525, 7568

連合学習の成立には、予測した報酬と実際の報酬の比較が必要であり、この過程は腹側被蓋野のドーパミン作動性ニューロンが担うと考えられている。しかし、この「予測誤差」がどのようにして計算されるかについては多くの議論がある。内田直滋(米国ハーバード大学)たちは今回、光遺伝学的手法と細胞外記録法を組み合わせて行動中のマウスに適用し、予測誤差の計算が除算ではなく減算であることや、腹側被蓋野のGABA作動性ニューロン(報酬予測を符号化する)がドーパミン作動性ニューロンに対して予測誤差の計算を促す信号を送っていることを明らかにした。

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