Nature ハイライト

発生生物学: カイコの雌化因子

Nature 509, 7502

カイコガの雌。
カイコガの雌。 | 拡大する

Credit: Munetaka Kawamoto, Laboratory of Insect Genetics and Bioscience, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo

勝間進(東京大学)たちは、80年以上にわたって昆虫遺伝学者たちを悩ませてきた疑問に答えを示した。それは、カイコガ(Bombyx mori)など多くの鱗翅目昆虫では、W染色体がどのようにして雌性を決定するのかという問題である。この系では、雄は2本のZ性染色体を持ち、雌はZとWの性染色体を1本ずつ持つ。今回、雌化因子は、W染色体に由来する単一のpiRNA(PIWI-interacting RNA)であることが示された。このpiRNAは、CCCHタイプのジンクフィンガータンパク質をコードするZ染色体上の遺伝子(Mascと命名)の産物を抑制する。このサイレンシングは次に、胚の性決定カスケードの下流末端で働くdoublesex遺伝子の雌特異的アイソフォームの産生に重要となる。雄の胚でMascタンパク質は遺伝子量補正と雄化の両方を制御している。

News & Views p.570
doi: 10.1038/nature13336 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Letter p.633
doi: 10.1038/nature13315 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2014年5月29日号の Nature ハイライト

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