Nature ハイライト

進化遺伝学:iPS細胞を使って霊長類どうしの関係を調べる

Nature 503, 7477

チンパンジーおよびボノボ由来の誘導多能性幹(iPS)細胞が作製されて特性解析が行われ、それを用いてヒトと非ヒト霊長類(NHP)の表現型の差異が調べられた。遺伝子発現の比較解析から、チンパンジーやボノボではヒトに比べて、L1(long interspersed element-1)と呼ばれる長い散在性反復配列の発現が多いことが明らかになった。APOBEC3BPIWIL2という2つの遺伝子のヒトとNHPの間での発現の差異は、L1トランスポゾンの可動性および内因性L1のメッセンジャーRNA量と相関していた。著者たちは、L1の可動性の差異が、ヒトとNHPのゲノムを異なるものにした可能性があり、今もなお、適応に重要なのではないかと考えている。

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