Nature ハイライト

神経科学:摂食行動はたった2個のニューロンで制御されている

Nature 499, 7456

神経系にどれほどの重複があるかという問題には、まだ答えが出されていない。吉原基二郎(米国マサチューセッツ大学医学系大学院)たちは、ショウジョウバエ(Drosophila)の脳で、活性化してやるとハエの摂食運動の手順全てが行われるようになる1対のニューロンを見つけ出し、これを「摂食(feeding;Fdg)」ニューロンと命名した。この2個のニューロンを抑制するか除去するだけで、ショ糖で誘発される摂食行動が消失し、対の一方だけを除去すると運動は左右非対称になる。この結果は、感覚と代謝と運動を結びつける通路には、かなり狭いボトルネックがあることを示している。

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