Nature ハイライト

進化:発生に基づく遺伝子型–表現型マップ

Nature 497, 7449

遺伝子型はどのように表現型へ変換されるのだろうか。また、それが起こった際には、遺伝子型と表現型の混合のうちのどの徴候に対して自然選択が作用するのだろうか。自然選択は、それぞれ固有の適応地形にあるたくさんの小さい点を「見る」のだろうか、それとも、それらの全ての総和を示すより粗い全体像を「見る」のだろうか。答えはもちろん後者であるが、ここでフィルターとして働くのが発生であり、発生は選択肢を制限して具体化している。歯の発生から得られた実際のデータに基づいて行われた新たなシミュレーションで、形態進化に際して遺伝子、発生および表現型の間に起こる、複雑になることの多い相互作用が詳しく調べられた。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度