Nature ハイライト

神経科学:口と顔の動きを制御する親時計

Nature 497, 7448

げっ歯類は、リズミカルに鼻をくんくんさせてにおいを嗅いだり、長いひげ(洞毛)を動かしたりして周囲を探索する。これらの行動の協調は環境探索を効率よく行うために重要だが、新たな研究で、この協調に関わる神経系が明らかになった。D Kleinfeldたちは、延髄腹側部の一領域が洞毛のリズミカルな動きを作り出していることを突き止め、この領域のニューロンが、呼吸パターンに関わる神経核からの入力によって制御されていることを明らかにした。呼吸パターン発生器は、洞毛の動きの親時計となるだけでなく、呼吸と協調する他の行動についても同じような機能を果たしている可能性がある。

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