Nature ハイライト

材料:二酸化炭素分離に適した細孔特性

Nature 495, 7439

金属有機構造体は、多孔性結晶材料であり、クリーンエネルギー用途向けのガス分離・貯蔵材料候補として広く研究されている。この分野では、ガスの取り込みを最大にするために表面積が可能な限り広い材料を開発することが主流となってきた。今回、一連の金属有機構造体が作製され、収着実験を行った結果、表面積は考えられていたほど重要ではなく、適切な化学的性質と結びついた細孔サイズのほうが、CO2の速やかな取り込みとCO2の強い収着の実現に重要であることが示唆された。このような考え方に基づいて設計された材料は、水分が存在する場合でも、CO2に対して、窒素、酸素、メタン、水素よりも高い選択性を示した。

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