Nature ハイライト

工学:磁気を用いた論理の魅力

Nature 494, 7435

カメレオンの体色さながらにハードウエアの機能を変えられることから「カメレオン・プロセッサー」の愛称が付けられた、再構成可能な不揮発性マイクロプロセッサー。
カメレオンの体色さながらにハードウエアの機能を変えられることから「カメレオン・プロセッサー」の愛称が付けられた、再構成可能な不揮発性マイクロプロセッサー。 | 拡大する

Credit: Dong-A Science

現代の電子デバイスは、さらに高速な情報処理プロセッサーと高機能化を必要としている。磁気効果を利用した論理デバイスであれば、こうした要求の一部を満たせる可能性がある。特に機能性は、電圧と磁場の両方を用いてデバイスを制御できれば向上する。今回J Hongたちは、狭バンドギャップ半導体であるインジウムアンチモンを用いて、電流電圧特性が印加磁場の符号と大きさに強く依存するマイクロチャネルを設計した。このデバイスを用いて作製した回路は、プログラムと再プログラムが可能であり、AND、OR、NAND、NORなどの特定の論理機能を実行できる。今回の手法によって、再構成可能な不揮発性論理回路向けの新しく興味深いプラットフォームが得られ、実質的にハードウエアとソフトウエアの区別がなくなるかもしれない。

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