Nature ハイライト

発生:初期胚中の三次元構造

Nature 494, 7435

初期胚における形態形成の重要な段階の1つは原基の陥入で、上皮細胞層の平皿のような構造が陥入して三次元構造を作り、これから複雑な器官が形成される。今回、近藤武史と林茂生(理化学研究所)は、ショウジョウバエの気管原基細胞の上皮陥入を進行させる新規な機構を明らかにした。上皮陥入の加速には、原基中央の細胞が分裂期に球形化することが必要であり、細胞分裂は必要なく、周辺細胞での上皮増殖因子受容体が引き起こすミオシンIIの収縮もこれに協調して働く。著者たちは、細胞の球形化が原因となって上皮が圧力に抵抗できなくなり、陥入が加速されると考えている。

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