Nature ハイライト

再生医学:成体での心臓細胞の置換

Nature 493, 7432

哺乳類の心臓の恒常性は成体期を通して維持されるが、これに既存の心筋細胞の代謝回転と始原細胞からの寄与がそれぞれどのくらいの割合でかかわっているのかについては、心臓血管研究の分野で論争が続いている。今回、哺乳類成体の心臓で、窒素15同位体を使った細胞の予定運命標識と、DNA合成を測定する遺伝学的なパルスチェイスを組み合わせた新しい手法により研究が行われ、この論争に決着がつくことになった。通常の加齢では、哺乳類の心筋の正常な恒常性維持に関して、心筋細胞置換の主要な供給源は、既存の心筋細胞であると著者たちは結論している。こうした心筋細胞置換は、心筋梗塞からの回復の際には5倍に増加する。

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