Nature ハイライト

地球:深部マントルのニッケルに富むカンラン岩

Nature 493, 7432

フェルナンディナ島の溶岩から得られたカンラン石結晶の電子マイクロプローブを利用したX線画像。
フェルナンディナ島の溶岩から得られたカンラン石結晶の電子マイクロプローブを利用したX線画像。 | 拡大する

Credit: Christopher Vidito

C Herzbergたちは、バフィン諸島、西グリーンランド、オントンジャワ海台、ゴルゴナ島、ガラパゴス諸島のフェルナンディナ島で得られた溶岩を調べて、その結果を報告している。これらの場所の玄武岩は深部マントル(マントルプリューム)供給源に由来すると考えられ、現在の大洋中央海嶺の海洋地殻の供給源よりも約20%ニッケル含有量が多いカンラン岩から形成されたことがわかった。そのようなニッケルに富むマントルプリュームは、核マントル相互作用により形成された脱ガスが進んでいないニッケルに富む供給源の一部を抜き取っている可能性があると考えられる。

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