Nature ハイライト

構造生物学:セルロース合成の反応機構

Nature 493, 7431

D-グルコース分子が直鎖状につながった多糖であるセルロースは、植物の細胞壁の重要な構成要素であり、多様なバイオ燃料候補を生産するための出発材料である。今回、セルロースの合成を触媒し、細胞からのその搬出を進めるタンパク質のX線結晶構造が解かれた。光合成細菌Rhodobacter sphaeroides由来の触媒BcsAタンパク質とペリプラズム膜に係留されたBcsBタンパク質からなる複合体の構造は、セルロース合成と膜輸送とを共役させる機構を示唆している。

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