Nature ハイライト

発生:皮質介在ニューロンでの細胞死

Nature 491, 7422

プログラムされた細胞死の一形態であるアポトーシスによって、発生中の組織から若い細胞が取り除かれることはずっと以前から知られている。発生の間の神経細胞死は周囲の環境に由来する生存シグナルに対する細胞の競合によって起こり、これにより適正なサイズで適切な接続がなされているニューロン集団が選択されるというのが、神経生物学の分野での定説である。だが今回、in vivoin vitroおよび移植後のマウス大脳皮質での発生の際に起こる細胞死についての研究で、大脳皮質の主要な抑制性細胞である介在ニューロンでは、発生中の神経細胞死が内因的に決定されたものであることが示唆された。

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