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農業:世界人口を養うための手立てと用地

Nature 490, 7419

多くの作物の収量は、理論的に達成可能な収量よりもかなり少なく、特に開発途上国で栽培されるものではその落差が顕著である。今回、17種類の主要な作物の収量に関する全球規模のデータとともに、気候、灌漑、および栄養素に関するデータを用い、栄養素の添加または灌漑のいずれかを行えば収量が増加する地域や、収量を低下させずに栄養素および水の過剰使用を削減できる地域が明らかにされた。得られた地図から、栄養素、つまり肥料の過剰使用をやめることで農業の環境への影響を軽減できると考えられ、なおかつ主要穀物の生産量を約30%増加させることもできる地域が見つかった。

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