Nature ハイライト

遺伝:DNAを脱メチル化から保護する

Nature 486, 7403

初期の胚発生では、父親由来と母親由来の両方のゲノムでDNAの5-メチル化シトシン(5mC)修飾の消失が起こるが、消失の時間的推移は両者で異なっている。雌性因子PGC7は雌性ゲノムを脱メチル化から保護するのにかかわっていると考えられている。今回、PGC7と雌性クロマチンとの結合が、ジメチル化されたヒストンH3リシン9(H3K9me2)という特異的なヒストン修飾に依存していることが示された。PGC7が結合すると、5mCを5-ヒドロキシメチル化シトシン(5hmC)へ変換する酵素Tet3の結合が阻害される。

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