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遺伝:ボノボゲノム解読で、類人猿ゲノムが勢ぞろい

Nature 486, 7404

ライプチヒ動物園の雌のボノボ、Ulindi。
ライプチヒ動物園の雌のボノボ、Ulindi。 | 拡大する

Credit : © MPI for Evolutionary Anthropology

チンパンジーとボノボの2種は、ヒトに最も近い現生動物である。今回、類人猿の中では最後となる、ボノボのゲノム塩基配列が解読された。比較ゲノム解析により、ボノボとチンパンジーどうしよりも、ヒトとボノボあるいはヒトとチンパンジーの間のほうがより近い関係にある領域が、ヒトゲノムの3%を超えていることが判明した。これらの結果は、この2種の類人猿の系統関係を知る手がかりになり、ヒトがどちらか一方と共有する表現型の遺伝的基盤を解明するのに役立つかもしれない。

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