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Cover Story:砂時計の形状:発生過程における収斂がゲノミクスにより確証され、初期発生学の古典的概念が「アップデート」された

Nature 468, 7325

砂時計の形状:発生過程における収斂がゲノミクスにより確証され、初期発生学の古典的概念が「アップデート」された
砂時計の形状:発生過程における収斂がゲノミクスにより確証され、初期発生学の古典的概念が「アップデート」された | 拡大する

Credit: Pavel Tomancak

近縁の生物種では、発生の中期に胚が似た形態に収斂して、その後にまた分岐していく。これは「発生の砂時計」として知られている現象である。この砂時計モデルはKarl Ernst von Baerの古典的な観察に基づくもので、後に、ドイツのダーウィン擁護者であるErnst Haeckelによって広く知られるようになった。しかし、このファイロティピック段階は本当に存在するのだろうか。2組の研究グループが対照的な手法を使ってこのモデルの検証を行った結果、その裏付けが得られた。ファイロティピック段階で発現する遺伝子は、ほかの段階で発現する遺伝子と比べると進化的に古く、またすべての属で高度に保存されていた。表紙は、Haeckelの1879年のスケッチを、ショウジョウバエの胚形成の間の遺伝子発現パターンに関する数千枚の画像を使って再構築したもの(Letters pp.811, 815, N&V p.768)。

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