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宇宙:宇宙の再イオン化を見直す

Nature 468, 7325

宇宙の再イオン化を見直す
宇宙の再イオン化を見直す | 拡大する

Credit: Judd Bowman

新世代の電波望遠鏡によって、初期宇宙からの赤方偏移した中性水素の21 cm線が観測可能になりつつあり、銀河間ガスが再イオン化された時期を調べる機会が得られそうだ。もし再イオン化が突然起こった過程であったなら、全天スペクトルの一様な前景に対して特徴的な痕跡が見えるはずである。J BowmanとA Rogersは、西オーストラリア州のマーチソン電波天文台にある、簡単なダイポールアンテナを取り付けたEDGES広帯域分光計を使って、100〜200 MHzの全天平均スペクトルを得た。そして、銀河や地球に由来する電波源の干渉をモデル化し引き算して、21 cmのシグナルを再生し、再イオン化の歴史について制約を与え、最も急速な遷移が起きた可能性を排除した。

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