Nature ハイライト

認知科学:どちらが多いか一目でわかる

Nature 455, 7213

「数量概算システム(ANS)」とは、数を素早く大ざっぱに把握する感覚の一種であり、言葉による計数システムをもたない社会や、乳幼児、果てはサルにまで認められている。進化的に古い起源をもつこの能力には、もっと高度な数学的才能も関係している可能性があることが、新たな研究で明らかになった。14歳ごろの数学の得意な子どもでは、数学の不得手な子どもよりもANS課題の正答率が高くなり、これには知能指数や視空間推理力は関係していないことがわかったのである。こうした子どもでは数学の基礎ができているためにANS課題で好成績を収めたのか、それとも、早くからANSの訓練をすれば数学的能力を伸ばすことができるのか、という疑問が今回の結果から浮上してくる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度