Nature ハイライト

エネルギー:「取り扱いにくい」原油はガス化してしまおう

Nature 451, 7175

世界の原油埋蔵量の半分以上を構成するのは、生分解された重油とタールサンドの堆積層である。そこからの採油は容易ではなく、かなりの費用がかかる。最近の研究結果では、嫌気性細菌がこの炭化水素分解を引き起こしている可能性が示唆されているが、油層における実際の分解経路は解明されていない。今回、原油分解の室内実験と油田から得られた試料の分析とを組み合わせることにより、地下で起こっている生分解の支配的な過程が、原油炭化水素を嫌気的に分解してメタンを発生するなどのメタン発酵であることが明らかになった。この知見は、こうした「取り扱いにくい」油田の新たな利用法を示唆している。つまり、自然の炭化水素分解過程を加速してやることで、これまでのような石油としてではなく、メタンの形でエネルギーを取り出せるかもしれない。

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