Nature ハイライト

細胞:肺癌とALK

Nature 448, 7153

肺癌の発生率は高いにもかかわらず、その分子レベルでの発症機序の多くの側面はほとんど明らかになっていない。したがって、かなりの割合の非小細胞肺癌患者で、染色体2pの小さな逆位が今回発見されたことは重要だと考えられる。この逆位によって、EML4というタンパク質の一部と、ALK(anaplastic lymphoma kinase)というキナーゼの一部からなる融合タンパク質が生じる。この融合キナーゼの遺伝子はトランスフォーミング癌遺伝子として働き、診断や治療の標的として有望である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度